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おせち通販 今年も好調 安心感の訴求がポイントに おせちのEC市場が今年も好調だ。「楽天市場」では11月末時点で前期比 60%増で推移。「ぐるなび食市場」は今期、前期の2倍となる売り上げを 予定している。ただ、今年1月、グルーポンで販売された「スカスカおせち」 騒動があったことや、放射能汚染への不安から、安心な商品を購入したいという 消費者の意識が高まっている。そのため、安心感を訴求しているところが 人気を集め、訴求できないところは低調だという。 オイシックスは一昨年から、おせちの内容に満足しない場合は代金を全額を 返金する補償制度を実施。さらに今年は、おせちの特設ページで放射能検査の 取り組みを紹介し安心感を訴求している。こうした取り組みが評価され、 11月末時点で前年比60%増の売り上げで推移している。 「楽天市場」や「ヤフーショッピング」などのECモールで人気の博多久松。 人気の秘密は07年から行っている「おためしおせち」にある。エビや くりきんとんなど定番商品10品を少量ずつ入れたもので価格は500円。 「利益は全く出ない商品」(松田健吾店長)だが、安心して本商品を購入できる として好評な企画だ。今年からは、同じような取り組みを行うEC事業者が 増えており、安心感を打ち出しながらおせちの販売を行う事業者のモデルと なりつつある。 同じくモールで人気の小樽きたいちは今期、おせちの売り上げ目標を昨年の 2倍となる10億円に設定。従来、ボリュームと価格訴求が中心だったが、 今年は顧客の満足度を前面に打ち出した。顧客満足度やリピート購入率などを 目立つように表記。顧客から寄せられた声もサイト上で紹介している。 ECサイト「小樽きたいち」のほか、多くの食品ECサイトを受託運営する ネットショップ総研(本社東京都)の長山衛社長は、「クライアントのおせちの 販売状況を見ると、安心感を打ち出せるサイトは例年以上の増収になっているが、 打ち出しにくいところは低調だ。昨年までは価格とボリューム感の勝負だったため、 新規でも勝負できたが、今年は販売実績などが重要になるため、新規に参入して 売り上げを伸ばしているショップは少ない」と話している。 |
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